庭日記:コンパニオン・プランティング

有機ガーデニングでは、殺虫剤を使わずに虫の被害を防ぐ方法のひとつとして、コンパニオン・プランティングが奨励されています。

コンパニオン・プランティングとは、守りたい植物の近くに虫除け効果のある植物を混植すること。

虫の嫌う匂いがある植物を植えて虫が近づくのを防いだり、逆に虫が好む植物をおとりとして植え、メインの植物に来る可能性を減らしたりと、いくつかのパターンがありますが、昔から定番の組み合わせというものがあるようです。

今年はつるが伸びない矮性のサヤインゲンを少し蒔いてみたのですが、その種子を買ったサイトでは豆類のコンパニオンとしてナスタチウムを勧めていたので、一緒に買って蒔きました。

が、

ナスタチウムの方が矮性のサヤインゲンより大きくなることに気づかなかったのはうかつでした。すくすく育ったナスタチウムの影に隠れてサヤインゲンの苗が見えない…。


↑ かきわけて探したところ。赤い花がサヤインゲン、黄色い花に赤い斑が入っているのがナスタチウム。

サヤインゲンに日光が届くよう、ナスタチウムを時々刈り込んでいるのですが、どんどん伸びる伸びる。

ナスタチウムは花や葉を食べられるので、剪定のついでに収穫してサラダに入れています。ちょっとぴりっとした辛味が独特。

 

庭日記:スイートピーの季節(2019年7月)

春に種をまいたスイートピーが咲き始めました。

庭で咲かせたままにしておくとすぐに結実して、それ以上あまり花が咲かなくなってしまうので、咲いたらどんどん切って家中に飾り、香りを楽しんでいます。

庭日記:池(3) ゲビオン昆虫ホテル(2019年6月)

上の池を作った時点で池の縁の直線部には長い木の板(建設現場で使われる足場板です)を置いていました。

この部分は防水シートを埋め込むことができず剥き出しのままなので、シートが動いたり紫外線にあたって劣化するのを防ぐために仮置きしてあったのです。その時は、後で大きなプランターを置くつもりでした。

でも庭を掘ると大小とりどりの石がたくさん出てきて置き場に困っていたので、ふと、プランターの代わりにゲビオンウォール(gabion wall)を作れば両方の問題をまとめて解決できると思いつきました。

ゲビオンは目の荒いワイヤメッシュのパネルを組み合わせたかごで、中に石を詰めるだけでモルタルを使わずに頑丈な石垣を作ることができます。日本では角型じゃかご(蛇籠)、ふとんかご等と呼ばれているそうで、護岸工事や災害復旧現場で使われていますが、英国では近年これをガーデニングで利用することが増えています。パネルをコイル状のワイヤでつなぎ合わせて箱状にし、石を詰めて蓋をするだけで素人でも簡単に石壁を組むことができるのが魅力。美観重視なら中に入れる石も見栄えが良いものを買う必要がありますが、我が家の場合は庭で出てくる邪魔な石の有効活用が目的なので、買うのはかごだけと安上がりです。

さらに、石の間の隙間は虫の隠れ場所・冬越し場所としても役立ちます。世界的な昆虫の激減がニュースになっている近年、英国では庭に「昆虫ホテル(bug hotel)」を置くことが奨励されています。市販のかわいいホテルもたくさんありますが、モルタルを使わず石だけで組んだ石垣は昆虫ホテルとしても機能するので一石二鳥です。


作業途中。かなり目の荒いメッシュなので、大きめの石を外側に入れ、小さい石は中の詰め物として使います。石の他に木の枝(生け垣を選定した時に出たもの)や割れた屋根瓦なども入れています。


プランターを使う計画だった時には、ツタを植えて擁壁を覆うように這わせたいと思っていたので、ゲビオンウォールにもツタを植えることにしました。鉢ではなく実験的に紙袋に植えて、大きくなったら根が袋から出て石組みの間にも伸びていくといいなと期待しています。うまくいかないようならかごの蓋を開けて取り出してやり直せばいいやという気楽さもゲビオンの長所。


完成したゲビオンウォール兼昆虫ホテル。詰め物が雑多で不揃いなので見た目は美しくありませんが、虫には使いやすいはず。同じく庭から出てきた自然石で縁取りされた上の池の景観に溶け込んで、まあ良しとしましょう。

庭日記:きのこ狩り(?)(2019年5月)

秋に前庭に作った花壇には雑草対策と乾燥対策を兼ねてバークマルチを敷いてあります。

バークマルチとは、林業廃棄物として出る樹皮をラフに砕いて多少堆肥化させたもの。厚く敷かないと効果がないので、某大手DIYチェーンの自社ブランド品(まとめ買い割引中)をまとめ買いして敷いてありました。

それでも少しは雑草が出てくるのでこの間草取りをしたのですが、バークマルチから見たことのないキノコがにょきにょき生えているのに気がつきました。全部抜いたらかなりの数になったので、写真に撮ってからコンポスト容器に捨て、そのまま忘れていました。

後でスマホの写真アルバムをチェックしていたらその写真が出てきたので、そう言えばと思ってツイッターに投稿したのですが…。

「それは アミガサタケでは!?」というリプライがたくさん返ってきました。

英語ではモレル(Morel)というそうで、私は全然知らなかったのですが、グルメ垂涎のキノコなのだとか…。

しまった、コンポストにする前に投稿すれば良かった…(笑)

バークマルチに菌糸がついていたのだと思うので、来年の春にまた出てくるのではないかと期待しています(笑)

庭日記:腐葉土作ってます

我が家で作っている腐葉土は、原料の9割以上が生け垣のセイヨウヒイラギの葉。常緑樹なので分解するのに時間はかかりますが、ずいぶんそれらしくなってきました。

夏か秋には使えるかな?という感じの出来具合です。腐葉土は養分はほとんどないのですが、土壌の組成改良に良いと言われています。水はけが良すぎて乾燥しやすい我が家の庭では、保水性を高めるのに利用します。

生け垣を剪定した枝を積み上げておくとそのうち葉が枯れて落ちるので、それを集めて積み上げてカバーを掛け、たまにかき混ぜるだけ。堆肥ほど手間がかかりません。腐葉土をかき混ぜる時の匂いが好きです。秋の林の匂い。

ちなみにカバーは池を造った時に使ったアンダーレイの端切れです。枠は生け垣を剪定した時に大量に切ったセイヨウヒイラギの幹や大枝を組んだもの。

庭日記:スノードロップ

長い冬の終わりを告げるスノードロップ。大好きな花です。この家に引っ越してきていちばん最初に植えたのがこの花で、今年も咲きました。

スノードロップは球根植物ですが、秋に売られている乾燥した球根を植えるよりも、早春に葉が出た状態のものを植えた方が増やしやすいので、いつも春咲きに買っています。

どんな状態で届くかは、オーダーするタイミングとその年の冬の天気次第。去年は蕾がついた状態で来ましたが、今年は満開状態でした。でも1年目は花よりも球根を太らせることが優先なので、泣く泣く花はむしって葉だけにして植えました。ガーデニングは長期計画。来年の花が楽しみです。

庭日記:生け垣剪定

秋から早春にかけては垣根の剪定の季節。去年の冬に引っ越した後最初にやった庭仕事もセイヨウヒイラギの垣根の剪定でした。その時は手の届く範囲で垣根の体裁を整えるのがやっとでしたが、今年は高いところの枝を剪定するための道具を購入し、去年は手が届かなくてあきらめた背の高い木の剪定に挑戦。日照を増やすため最初は業者に頼んで切り倒してもらうことも考えていた木ですが、小鳥がまずこの木に止まってからフィーダーに下りてくることが多いので、混み合った枝を間引くだけにすることにしました。

去年のツール(左)と今年のツール(右)
伐採した枝の山

 

 

庭日記:池(2) 下の池(2018年11月)

上の池が完成した時点ではまだ穴掘りの途中だった擁壁下の池。

こちらの作業を再開したのは11月になりました。穴掘りが終わって、縁取りの位置決めをしたところ。上の池はなるべくナチュラルな印象になるよう庭を掘った時に出てきた天然石で縁取りしましたが、下の池は赤レンガで縁取りします。

上の池でコツをつかめたので、こちらの方が作業がスムーズに進みました。水を入れてから縁取りする手順は上の池と同じ。水の重みで防水シートが引き込まれて動いてしまうからです。

ほぼ完成。縁取りは置いただけの状態ですが、後日セメントで固める計画です。

上下の池を横から見たところ。

庭日記:池(1)(2018年9月)

ガーデニングのエキスパートが、「生き物のためになる庭を作りたかったら、池を作りなさい」と言っているのを聞いたことがあります。というわけで、春が来て地面を掘ることができる状態になったところで早速池作りのプロジェクトに取り掛かりました。

入居前の裏庭
2018年3月

擁壁を挟んで半円形の池を2つ並べるデザインにしました。こちらは擁壁の上の池。

4月

2018年、英国は記録的な猛暑に見舞われ、春先から数ヶ月はまったく雨が降りませんでした。地面が乾燥してかちこちに固まってしまったので、池掘りはしばらくお休み。雨が戻ってきてからやっと再開できました。

8月
9月

冬でも底まで完全に凍ってしまわないよう深くした方がよいとのことで時間がかかりましたが、やっと池掘り完了。ライナーを敷き詰める作業に入りました。

フェルトのアンダーレイ
防水シート
水の注入開始
水が溜まったところで縁取りの位置決め
池の両脇に防水シートを埋め込んで湿地作り

 

(ほぼ)完成

こちらは擁壁の下の池。まだ途中まで掘ったところです。

下の池
擁壁の上から見たところ

2つの半円形の池が壁を挟んでいるのがわかるでしょうか。高さの差が1メートル以上あります。

 

庭日記:コンポスト

サステナブルガーデニングで欠かせないのがコンポスト(堆肥)作り。化学肥料や薬品、ピート入りの市販コンポストを使わずに植物を育てるには土作りが何よりも重要で、自家製コンポストは土壌改良に理想的な上、廃棄物削減にも役立ちます。私の住む市の自治体では生ゴミと庭ゴミを回収し、別々に堆肥化して再利用に供しているのですが、我が家ではほとんど回収に出さず自家消費しています。

コンポスト作りで困るのが、肉・魚等に由来する生ゴミと調理済み食品ゴミ、そしてタンポポなど多年生の雑草。自治体のように大量のゴミを扱う施設では高温発酵になり、短時間でしっかり堆肥化されるため問題ないのですが、あまり庭が広くない家では量が少ないため温度が上がりません。低温発酵では多年生雑草の根が分解せずそのまま残ってしまい、できた堆肥を撒いたところでまた復活してしまいます。また、肉や魚、調理済み食品を入れるとドブネズミが集まってきてしまう可能性があるので、取り除いて回収に出す必要があります。そして、低温堆肥化プロセスは長い時間がかかるのも欠点、仕込みから完成までに半年〜1年以上待つ必要があります。

こうした問題を解決するため、入居直後のクリスマスに自分へのプレゼントとして、家庭でも高温堆肥化ができるというコンポスト容器に投資しました。

写真左奥の黒い容器がそのクリスマスプレゼント。HotBinという名前で販売されているコンポスト容器です。一般に市販されている容器が40ポンド程度で買えるのに対し、こちらは200ポンドもします。写真ではサイズがわかりにくいですが、高さ115cm、幅・奥行き55cmあります。容量は200リットルと、サイズのわりに少ないのですが、実はそれがこの容器の秘密。

一般的なコンポスト容器と異なりHotBinには底があり、その上に通気孔のついた中底を入れた二重底になっています。蓋は蝶番付きできっちりと密閉状態に閉まり、上には通気調節口がついています。壁は発泡スチロール製で分厚く、断熱性が高いのが特徴です。

一般的なコンポスト容器では夏でも40℃くらいにしか上がらず、冬には分解が止まってしまうのに対し、HotBinでは60℃くらいまで上がるので、高温発酵が可能です。分解が急速に進むので、数ヶ月で堆肥化が完了し、多年生雑草の根も残らないし、肉・魚等も含めすべての生ゴミを入れることができます。厳寒期でも低温発酵を継続できる温度は維持できるので、一年を通してコンポストを確保できるのも大きなポイント。

我が家では庭にはまったく何もない状態で厳寒期に使い始めたので、最初はなかなか温度が上がらずやきもきしましたが、それでも夏にはちゃんとコンポストができました。

HotBinで作ったコンポストは、普通の自家製コンポストとかなり質感が異なり、ねちゃっとしてむしろ牛糞堆肥に近い印象。生ゴミ比率が多いことと、HotBinは密閉構造になっているため、底から水分が抜けないことが要因でしょうか。HotBinで作った堆肥をさらに一般的なコンポスト容器に移し替えて水分を飛ばすと良いのかな?という気もしますが、生産が需要に追いついていないのでそのまま 使っています。

なお、HotBinの使用法説明書には、水分過多にならないようゴミと一緒にシュレッダーにかけた紙を入れて調整するよう書いてあります。我が家では夫婦ともプリンターを多用する仕事で、職業柄取扱い注意情報もかなりプリントします。それを捨てるのにちょっと気を使うのですが、HotBinに入れてしまえばすぐに分解されてしまうので、守秘義務遵守にも役に立つのでした。