庭日記:池(3) ゲビオン昆虫ホテル(2019年6月)

上の池を作った時点で池の縁の直線部には長い木の板(建設現場で使われる足場板です)を置いていました。

この部分は防水シートを埋め込むことができず剥き出しのままなので、シートが動いたり紫外線にあたって劣化するのを防ぐために仮置きしてあったのです。その時は、後で大きなプランターを置くつもりでした。

でも庭を掘ると大小とりどりの石がたくさん出てきて置き場に困っていたので、ふと、プランターの代わりにゲビオンウォール(gabion wall)を作れば両方の問題をまとめて解決できると思いつきました。

ゲビオンは目の荒いワイヤメッシュのパネルを組み合わせたかごで、中に石を詰めるだけでモルタルを使わずに頑丈な石垣を作ることができます。日本では角型じゃかご(蛇籠)、ふとんかご等と呼ばれているそうで、護岸工事や災害復旧現場で使われていますが、英国では近年これをガーデニングで利用することが増えています。パネルをコイル状のワイヤでつなぎ合わせて箱状にし、石を詰めて蓋をするだけで素人でも簡単に石壁を組むことができるのが魅力。美観重視なら中に入れる石も見栄えが良いものを買う必要がありますが、我が家の場合は庭で出てくる邪魔な石の有効活用が目的なので、買うのはかごだけと安上がりです。

さらに、石の間の隙間は虫の隠れ場所・冬越し場所としても役立ちます。世界的な昆虫の激減がニュースになっている近年、英国では庭に「昆虫ホテル(bug hotel)」を置くことが奨励されています。市販のかわいいホテルもたくさんありますが、モルタルを使わず石だけで組んだ石垣は昆虫ホテルとしても機能するので一石二鳥です。


作業途中。かなり目の荒いメッシュなので、大きめの石を外側に入れ、小さい石は中の詰め物として使います。石の他に木の枝(生け垣を選定した時に出たもの)や割れた屋根瓦なども入れています。


プランターを使う計画だった時には、ツタを植えて擁壁を覆うように這わせたいと思っていたので、ゲビオンウォールにもツタを植えることにしました。鉢ではなく実験的に紙袋に植えて、大きくなったら根が袋から出て石組みの間にも伸びていくといいなと期待しています。うまくいかないようならかごの蓋を開けて取り出してやり直せばいいやという気楽さもゲビオンの長所。


完成したゲビオンウォール兼昆虫ホテル。詰め物が雑多で不揃いなので見た目は美しくありませんが、虫には使いやすいはず。同じく庭から出てきた自然石で縁取りされた上の池の景観に溶け込んで、まあ良しとしましょう。

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