アロットメント:イラクサで液肥を作る(2020年5月)

私がいちばん嫌いな雑草と言えば、なんと言ってもイラクサ。正確には日本のイラクサ(Urtica thunbergiana)の近縁種であるセイヨウイラクサ(Urtica dioica)で、英語ではnettleまたはstinging nettleと呼ばれています。葉や茎が刺毛に覆われていて触れるとものすごく痛みます。散歩や雑草取りの時に気が付かずに触ってしまって泣いたことは数知れず…。園芸用の手袋をしていても、薄いと生地を通して刺すので油断できません。

アロットメントの肥沃な土はイラクサの繁殖に理想的。放置されていた区画なのでかなりあちこちに群生しています。

しかしこのイラクサ、迷惑な雑草である一方で食用にもなる植物でもあります。もちろんそのまま食べたら大変なことになりますが、若い葉を茹でれば刺毛の毒が消え、栄養価の高い緑黄野菜として使うことができるのだそう。また、葉を乾燥させてハーブティーとしても利用されています。

有機ガーデニングでの利用法にはもうひとつ、液肥作りがあります。

手作り液肥の材料として最もよく使われているのはcomfrey (Symphytum officinale、コンフリー、ヒレハリソウ)という雑草で、私のアロットメントにはこれもたくさん生えています。その葉で作る液肥は栄養価が高く、必須栄養素である窒素・リン酸・カリウムのバランスも良いので、液肥を取るためにあえて育てている人も多いという雑草です。

こちらはコンフリー。

イラクサ液肥の栄養価はコンフリーほど高くはなく、また鉄分がかなり含まれるのでどんな植物にも使えるわけではないものの、手を焼く雑草ナンバーワンを有効活用できるというのは大きな魅力です。というわけで、区画がイラクサだらけの今年は、私もイラクサ液肥を作ってみることにしました。

作り方は、葉を集めて容器に入れ、水に漬けるだけ。革製の手袋でがっちり武装して生い茂った葉をざくざく刈り取り、25リットルサイズの大きなバケツに集めました。ひたひたに浸かるよう水を注いだら、葉が浮かないように石で重しをして蓋をします。葉が腐敗してかなり臭うので、他のアロットメント利用者の迷惑にならないよう蓋は必須。数週間待てば完成なので、先日植えた苗が大きくなって肥料が必要になる頃にはちょうど液肥ができているはずです。

さて、また葉が生い茂ってしまう前に、残った根の部分を全部掘りとってしまわなければ…。

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